【漆の芸術酒器】薄さ1mm、漆のみでつくられた飲み口 [ぐい呑み / 和色 |包 -TsuTsuMu-]
¥82,500
朱漆、溜め、黒漆。古来から愛されてきた
三色の漆を一つのぐい呑みに。
黒漆と朱漆を溜色のごく僅かな滲み幅のグラデーションで繋げることで、華やかさを演出しながら優しい印象に仕上げています。
ガラスに漆を塗ったものではなく、漆そのものを25回塗り重ねて形づくった、芯を持たないぐい呑みです。
通常は、木やガラス、金属などの芯を必要とする漆器において、漆のみで成形し、漆の構造体でガラス破片を包み込む独自の特許技法により、薄さ1mmという極限の軽さと柔らかな口当たりを実現しました。
唇を触れた瞬間、器の存在を忘れ、ただ飲み物の味わいだけが際立ちます。
破片となったガラスを漆で包み、新たな美を生み出す「包 -TsuTsuMu-」シリーズ。
漆作家・武藤久由による一点ものの漆のぐい呑みです。
直径:70mm
高さ:50mm
容量:90ml
※一点一点手作りのため、使用するガラス破片はすべて形が違い、ガラス部分の見た目に違いがございます。ご了承ください。
Brand site
漆作家 武藤久由
https://urushimuto.com
ガラス破片の中には、亀裂が入っているものもあります。
ガラスを割る際に生じるこの亀裂を「烈(れつ)」と呼んでいます。
破損の可能性があるガラス破片は使用しませんが、
ごく浅い亀裂の破片は敢えて使用することがあります。
漆は9,000年前の縄文遺跡から発掘されるほど、長くその形を保ちます。
漆は「悠久」の時を内包しているのです。
一方、ガラスの破片は形あるものが割れた瞬間の「刹那」を持っています。
亀裂の入ったガラス破片を使用するのは、その刹那を感じるためです。
ガラス破片と漆を融合させること。それは刹那から悠久へ続く時間の表現でもあるのです。
ガラス破片の周りを漆で固めていること、ガラス破片表面にはコーティングを施すことで、
亀裂の進行を抑えています。
※日本国内での販売価格です。