2019/04/18 13:05
実際の制作の様子を《今日の工房から》というタイトルで、投稿していきますねー
といいいつつ、昨日の作業とさっきやっていた作業のご紹介。
曙と根来
漆100%の酒器thinのシリーズで、《AKEBONO/曙》と《NEGORO/根来》というものがあります。
今はその制作をしています。
漆だけを20回以上塗り重ねて素体を使った後、朱、黒、朱、黒(曙の場合)と漆を塗り重ねます。
その表面を、昨日耐水ペーパーで研ぎました。部分的に漆が削られ下の層が見え、それが柄になります。
曙
根来
水をつけながら研ぐのでツヤツヤしてますが、実は、乾くと艶消し状態です。
これが昨日まで。
今日は、そこに生漆を摺り込みました。
生漆 ウルシノキに傷をつけた時に浸み出した樹液
左側が摺り漆をする前のもの。右はした後のもの。
このように、研いで艶がなくなった表面に渋めの輝きを宿していきます。
明日、もう一度摺り漆をします。