2019/04/23 11:40
改めて、漆100%の器thinで、
僕が好きな所や、おすすめポイントを紹介しますので、
しばらくお付き合いください^^
漆だけで作っている器 thin
漆だけで形作る技法に思いつき、
“漆だけ”だからこそ出来る形状はどんな形か。
いろいろ試しました。
そして、最初に形にしようと思ったのが、
酒器。
理由は‥
‥僕はお酒が好きだから(笑)
自分が使ってみたい。
いつもそこが、僕のモノづくりのスタートなのです^^
どんな器だと楽しくお酒が飲めるかな?
漆の美しさを出せるかな?
実際に自分が使っているところをニヤニヤ想像しながら、
夜な夜な試作して。
歪みが生み出す光の美しさ
漆に光が映り込むと、とても綺麗。
平面に映り込む光、曲面に映り込む光。
見る角度によっても違った表情を見せてくれます。
thinはクシャッと歪んだ形をしているので、
見る角度を変えなくても、
漆に映り込むいろいろな光の表情を楽しめます。
実はこのクシャッとした形状は、木の漆器では表現は難しい。
“漆100%“だからこそ出来る形なのです。
口縁の薄さは約1mm
thinには従来の漆器のような、芯材となる木や布などは使われていません。
漆だけを塗り重ねることで、自立した器となっています。
そのため、口縁の薄さは約1mm。
その薄さは、見た目の緊張感を生み出しますが、
実用的な強度として問題ありません。
むしろ、漆のしなやかな強さを感じてもらえると思います。
(もちろん、力の限り握りつぶしちゃダメですよ^^)
その薄さは、口をつけた時の器の存在感を小さくさせ、
意識が飲み物に向きます。
更に、素材が漆のため、唇への当たりがとても優しいです。
以前、女性レポーターの方が、thinで試飲した時の感想が、
「‥なんか、キスしてるみたい」
でした。
持って驚くその軽さ!
漆は重厚感のある見た目のため、
初めてthinを持った多くの方に、
「軽い!」と驚かれます。
そうなんです。
thinは軽いんです。
ぐい呑サイズのsake cupは約12g。
220ml入るrockcupでも約35g。
見た目とのギャップを楽しんでください。
お酒の重さを感じながら、呑むことも出来ます。
器の下へ行くほど若干厚みをつけているので、軽さの中にも安定感を感じてもらえます。
ついつい何度も持ちたくなる
thinの特徴の一つである歪み。
この歪みには、見た目の輝きの美しさを魅せるだけではなく、
もう一つの理由があります。
それは、
「持ち心地」
歪みの中に、ベストポジションを楽しみながら探して、
漆の優しい感触を指先に感じながら、ついつい何度も持ってしまう。
そして、ついつい呑んでしまう(笑)
見て、触って、使って。
thinは、そんな風に楽しめる酒器なのです
一度、試してみませんか?^^