2020/01/01 22:06
漆を扱っている人みんながそれぞれに、漆が持っている力や魅力に惹かれていて、それをどう表現しようか、どう感じてもらおうかと、研究探究をしている。
そこには正解も不正解もない。
だからこそ、いろんな漆モノがあって、そうくるかぁとジェラシーを感じながらワクワクする。
僕は、漆の強さと優しさに惹かれる。
ウルシノキが自分の傷を癒すために流す液体が漆。
だからこそ、漆自身が見せる美しさに加え、何かを癒そうとする力を併せ持っていると感じている。
壊れてしまった陶器を繋ぐ金継ぎ。
木の器をコーティングすることで木を守る。
そんな強さと優しさをもっと表現したい。
『包〜つつむ〜』は、その一つの形。
壊れてしまった欠片を漆で優しく包んであげたい。