2020/02/20 09:25
『包』
〜ガラス欠片を漆で呼び継ぎした漆器〜
自然光のもとで
時々、僕の作品をご覧になった方に「これは呂色ですか?」と聞かれることがあります。 「呂色(ろいろ)」とは、漆を塗った後、表面を研いで磨いて艶にする工程です。
呂色をすることで、塗面についてしまったホコリを取り除いたり、刷毛目を消すなど、よりスッキリした表面にすることができます。
それに対して、呂色をせず塗りっぱなしで終わる仕上げを「立塗り(たてぬり)」(←地域によって呼び方は違う)といいます。
僕が漆キャリアを始めた仏壇の漆塗りは、大部分が立塗り。
呂色をしないと出せない柄もあるので、その時々で呂色もしますが、基本的に「立塗り」で仕上げることが多いです。
その分、ホコリなどにはより一層気を使いますが、綺麗に塗り上がったときの快感が堪らないドMです。
もちろん『包』も立塗りです。
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